マグナムコーヒーの目標について、代表の古荘が『自社で契約農園をかかえる』というテーマをもとに思いを語りました。
Q. なぜ自社で契約農園をかかえるという目標を掲げるのか?
『コーヒー=海外のものではなく、マグナムコーヒーが手掛けたオリジナルコーヒー豆を作りたいという思いが私にはあります。
もちろん味・品質のためというのもありますが、それに関わっている全ての人(スタッフ、インポーター、農園主、農園のスタッフ)が、僕たちと関わることで恩恵を受け、幸せになれるということを目指しています。
Q. これまでのコーヒー業界について
今までコーヒー豆を安く買いたたくか、もしくは、品質の良いものを安く買って高額でさばくことが普通でした。
しかし、私たちが目指すことはインポーターや農園が提示してくる金額をたたいて、お客さんに喜んでもらうためにいいコーヒー豆を安く売ることではなく、
あくまでも「適正価格」でいいものを作ることを目標としています。もちろんよいものをつくるためには、それなりの値段にはなります。
これがコーヒー業界全体で当たり前になって、お客様にも、受け入れられるようになればいいなと思います。
Q. 契約農園で働く人への思い
私たちとしては、契約農園の人たちに、丁寧に品質の良いものを作って欲しいので、まずは、他農園より、賃金の上げることを心がけています。
これは、コーヒー豆を作ってくれる人達のモチベーションにも繋がると思っています。
もし、自分が作り手だとしたときに、信用がない買い手や毎年購入してくれるかわらない買い手のコーヒー豆を育てるより、マグナムコーヒーの豆を育てるほうがいい。
なぜなら、品質がいいものを提供すれば、確実にマグナムコーヒーは毎年購入し、適正価格で購入してくれるから。
こういう作り手と買い手の信頼関係が何よりも大切だと私は感じています。すべての人が前向きに取り組めるということが重要。
Q. マグナムコーヒーで働くスタッフについての思い
私はさまざまな職場で働いてきましたが、飲食店は仕事量と賃金が見合わないと感じました。
例えば、バリスタは凄く特殊な仕事なのに最低賃金の時給や世間の相場給料で働いていることが多い現状です。
私はこれに対して仕事に見合った賃金を支払うべきだと思いました。
そして、マグナムコーヒーで働くことをステータスにして欲しいと思い、
金銭面でも裕福になり、働いているというステータスで心も裕福になることを実現させたいと思います。
海外のコーヒー業界について、私はMel COFFEEのバリスタ、マサさんとの話を聞き衝撃を受けました。
マサさんはメルボルンで働いていて、『メルボルンではバリスタの地位は高いですよ』と言っていました。
『見習いとかでは雇ってくれないですし、技術を持って、各店舗の試験を通過すれば、バリスタとして認めてもらえる。そして、技術やサービスが素晴らしければ通常賃金の倍をもらえる』と言っていました。
しかし、日本ではバリスタの地位は低いという現状はおかしいなと思います。
バリスタは技術職ですからその分賃金を貰って当然。自分の中の賃金や働き方の価値観が変わった瞬間でした。
この新しい価値観から私たちマグナムコーヒーの理念として、
【マグナムコーヒーに携わっている人たちは、そこで働いている、携わることが利益になる。
利益というのはお金たけでなく心の繋がりである。】
となるように心がけています。
Q. お客さまに対して
私たちのコーヒーを気に入って飲んでくださるお客様の中には、他よりも少し高いと思う人がいらっしゃるかもしれない。
しかし、そこにはストーリーがあって、この1杯に携わる人たちに全て還元されているということなのです。
お客様が他ではない、少し気持ちよく飲める。この価格なら払っても良いと意持ってもらえるように努力していこうと思います。
私たりのコーヒーは、農園で作っている人たちからインポーターやバリスタたち、そのスペシャリストの集団が丹精込めて最終的に出来上がったものです。
機械で作っているものではなく、私たちのスペシャリスト集団が手掛けた1杯で、且つマグナムコーヒーのストーリーに共感していただけたら嬉しいです。
次回をお楽しみに
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